ここでは、逆関数についてポイントを整理しています。一体それは何の逆なんでしょうか?それとも、何が逆なんでしょうか?分かった気になって分かっていないことも多いです。何よりも「わたし」がそうです。自慢できることではありませんが。。。
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関数の意味
X, Y を実数の集合とした場合に、X の要素 x を決めると、それに応じて Y の要素 y が規則 f によってただ1つに定まるとき、この規則 f を関数と言い、y = f (x) と表します。
1:1の関数
関数 f について、X の異なる要素に対して Y の異なる要素が対応している場合、つまり
x1 ≠ x2 ⇒ f(x1) ≠ f(x2) ・・・①
が成り立つとき、関数 f(x) は1対1の関数であると言います。また、① の対偶を考えると、次のことが成り立ちます。
f(x1) = f(x2) ⇒ x1 = x2 ・・・②
例えば、y = x + 1 は1対1の関数となります。また、y = x2の場合は、実数全体を考えた場合は1対1ではないですが、定義域を x ≧ 0 に制限すると、1対1の関数であると言えます。
逆関数
関数 y = f(x) が1対1の関数であるとき、先に y の値を1つ定めると、x の値がただ一つに定まります。従って x は y の関数となります。この関数を f の逆関数といい、f-1 で表します。なお、f-1は、「f インバース(INVERSE )」と呼びます。英語で、「逆の、反対の」という意味でそのまんまです。
例えば、1対1の関数
y = 2x -2 ・・・①
を x に付いて解くと、x = (y + 2) / 2 となります。これが、逆関数の対応の規則であるので、この式の x と y を入れ替えて得られる
y = (x + 2) / 2 ・・・②
は①の逆関数となります。
つまり、f(x) = 2x -2, f-1(x) = (x + 2) / 2 となります。
逆関数の求め方
① y = f(x) を x について解く
② x と y を入れ替える
※ y = f(x) と y = f-1(x) では、定義域と値域が入れ替わる
逆関数のグラフ
関数 y = f(x) と、その逆関数 y = g(x) のグラフは、直線 y = x に関して対称となります。実際にグラフを書いて確認してみよう!レッツトライ!
最後に、ここでは1次関数の逆関数について考えてきましたが、2次関数、分数関数、指数関数、対数関数などの逆関数も同じように考えることができ、直線 y = x に関して対称となります。