相談に応じると書いて 「 応談 」 と書きます。ここでは、わたしが建売住宅や中古物件の価格が具体的な金額から 「 応談 」 にかわるまでの経緯を近くで観察しましたので、その内容を紹介しています。なお、全てがここで紹介するケースである保障は当然ありません。
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住んでいる家の横の空き地に建売住宅が建ちました。この建売住宅は比較的長い間売れ残っていました。そして、その間に住宅価格が変遷していきました。
家が建つ前の価格
建売住宅を建てる前には、2,000万円弱で売り出されていました。建築予定地に看板が建てられ、間取りと価格が記載されていました。
家が建った直後の価格
住宅価格が、2,000万円強に値上がりしていました。なぜ、上がったのか?家が建つ前にその横で同じ住宅会社の建てた建売住宅が結構すぐ売れました。きっと、ここなら売れると思ったのだと思います。強気になって値段上昇です。
看板の住宅価格を、シールで上方修正(1回目)です。
完成から3か月経過
1,900万円台中盤に下方修正です。若干、下がりました。2,000万という見えない壁があるようです。予想に反して売れないようなので、若干値段を下げていました。
看板の住宅価格をシールで下方修正(2回目)です。
完成から6か月経過
1900万円弱にまで価格は下がりました。ついに、当初の値段より 150万円ほど下落しました。さてさて、今後、買い手はつくのでしょうか。
看板の住宅価格をシールで下方修正(3回目)です。
完成から10か月経過
住宅価格が応談になりました。ついに来ました。シールの張替4回目です。
看板には、(住宅販売の)代理店の名前も今は追加されています。どういう契約を代理店と行ったかはわりませんが、売りたい空気はひしひしと感じます。売りたい気持ちは当然です。
このように、今回のケースでは、売れないから応談になりました。 全てがそのようなケースではないとも思いますが、代理店がお客さんを見つけた場合には、住宅メーカーから代理店に対して手数料の支払いも発生するでしょう。住宅メーカーの実入りは減る一方です。
買い手からすると
実際に最初の売り出し価格を知りたいと思います。調べる方法としては、グーグルの検索エンジンのキャッシュで当時の価格を見ることもできますが、近所の方に直接聞いてみるのも良いかもしれません。
応談になって実際に価格を営業マンに聞くと、今回の場合だと 2,200万円など逆に吹っかけてくるかもしれません。このような業者からは誰もが購入したくないのではないでしょうか。応談マジックに騙されないようにしたいものです。
大きい買い物ほどドンブリ勘定
住宅は業者の言い値で買う人が多いです。特に高齢者はその傾向が強いと思います。私も反省しているのですが、大きい買い物ほど適正価格で購入したいものです。しかし、大きい買い物に対して人間は、おおらかになるみたいです(個人的な感想)。
適正価格は、買い手によって違います。電車通勤なら駅に近いほうが良いと思いますし、車通勤なら別の要素が価値の判断材料になると思います。人それぞれが何に対して価値を感じるか違いますので、一概には言えませんが、「 大きい買い物ほど計画的に、適正価格で購入する 」 ことを心がけたほうが良いでしょう。
ちなみに 「 応談 」 物件は売れました。いくらで売れたかはわかりませんが。。。