masao です。システムエンジニアとかプログラマとか言われる職業で生活しています。
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初等中等教育からプログラミング教育を必修化します
平成28年4月19日産業競争力会議において、このような発言があったようです。
日本には、ITやロボットに慣れ親しんだ若い世代がいます。第四次産業革命の大波は、若者に『社会を変え、世界で活躍する』チャンスを与えるものです。
既存の枠組みを果敢に転換して社会課題を解決するビジネスを生み出し、国際競争に勝てるか。これまでの延長線上で、海外のプラットフォームの下請けとなって、じり貧になるのか。今が、若者の未来を左右する分岐点です。
日本の若者には、第四次産業革命の時代を生き抜き、主導していってほしい。このため、初等中等教育からプログラミング教育を必修化します。一人一人の習熟度に合わせて学習を支援できるようITを徹底活用します。
小学生・中学生からプログラミング教育を必須化とはいいますが、何を教えるのでしょうか。プログラミングは論理的思考を鍛えるという点においては良いことだと思いますが、ロボットだとか発展しすぎなような気がします。
ロボット関連の仕事を実際にプログラムを組む立場からやったことがありますが、最低限以下の知識が必要です。
- 行列計算
- 三角関数
あくまでも最低限の知識ですが、行列計算は今では大学での履修内容です。三角関数は高校生で履修します。少なくともロボットだけに限れば小学生・中学生ではその基礎ができていません。
「はっきり言ってできません。理解不能だと思われます」
天才発掘事業
としてやるのであれば良いとは思いますが、全員にする教育内容だとはとても思えません。一人一人の習熟度にあわせて数学なり理科の教科内容を詳しく教えるほうが現実的だと思います。
基礎を疎かにして、上辺の知識を得る必要がどれだけあるのでしょうか。プログラミングだって色々な言語があるわけです。今も進化・変化の途中です。陳腐化する知識を子供に教えるのは、返って国力の低下を招くと個人的には思います。
情報教育の実態
Word や Excel などの文書作成ソフトや表計算ソフトの使い方を教えるだけの現在の情報教育など必要ありません。デジタルネイティブといわれる世代であれば、それこそ時計やテレビの操作を行うようにできるようになるでしょう。
これが現在の情報教育の実態です。
そもそも教える教員がいません。教員がプログラミングできるはずがありません。まさか、素人同然の講師が教えるプログラミング教室に教師を通わせるのでしょうか。 まさかまさかの、パソコン教室でしょうか。
業者に委託するのも税金の無駄です。
安倍首相は個人的には応援していますが、この政策には残念ながら反対です