小学生の算数では単位をそろえて計算しましょうと習いますが、その通りです。単位を間違えて計算したものを挽回するのは結構大変な作業です。
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問題:縦が 50 cm、横が 70 cm、高さが 1 m の直方体の体積を求める
正答例
体積の単位を ㎤ とする場合は、50 cm × 70 cm × 100cm = 350000 ㎤
体積の単位を ㎥ とする場合は、0.5 m × 0.7 m × 1 m = 0.35 ㎥
ありがちな間違い
50 × 70 × 1 = 3500 のように異なる単位 ( cm と m ) を掛け算しているので意味不明な答えになります。単位が意味不明なことになってしまいます。計算結果の単位は ㎠ × m となってしまいます。
単位に着目して挽回してみる
単位を揃えないで計算した間違った回答を単位に着目して考えてみます。
50 cm × 70 cm × 1 m = 3500 ㎠ × m
答えの単位が大変なことになっていますが落ち着いて考えてみましょう。
㎠ × m は cm × cm × m ということになります。
100 × cm = m であることから
㎠ × m = ㎠ × 100 cm = 100 ㎤ ということがわかります。
着いてきてますか?
このことから、最初の間違った計算は、
50 cm × 70 cm × 1 m = 3500 ㎠ × m
= 3500 ㎠ × 100 cm
= 350000 ㎤
となり間違いを、見事挽回することができました。
掛け算、割り算はなんとか挽回することができますが、足し算、引き算を挽回することはできません。
[ 自習 ] やってみよう
間違った答え ( 3500 ㎠ × m ) を単位を変換し、㎥ に直してみましょう。