平成28年 ( 2016年 ) 埼玉県 高校入試 数学の解説を行っています。
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問1
解答・解説
( 1 ) 6a × ( – 3 ) = -18a
( 2 ) 5 + ( – 14 ) ÷ 7 = 5 – 2 = 3
( 3 ) √12 + 8√3 = 2√3 + 8√3 = 10√3
( 4 ) x2 – 7x + 10 = ( x – 5 ) ( x – 2 )
x = 12 を代入して計算します。
( 12 – 5 ) ( 12 – 2 ) = 7 × 10 = 70
( 5 ) 3x2 + 4x – 1 = 0
解の公式を使って x について解きます。
x = ( -2 ± √7 ) / 3
( 6 )
2x – 3y = -4 ・・・ ①
-x + 2y = 3 ・・・ ②
② を変形します
x = 2y – 3 ・・・ ②’
②’ を ① に代入します
2( 2y – 3 ) – 3y = -4
4y – 6 -3y = -4
y = 2
②’ に代入します。
x = 2 × 2 – 3 = 1
よって、x = 1, y = 2
( 7 ) x = 1 のとき、y = 3 であり、x = 3 のとき、y = 27 より
変化の割合 = ( y の増加量 ) / ( x の増加量 ) = ( 27 – 3 ) / ( 3 – 1 )
= 24 / 2 = 12
( 8 ) 円の直径は 8π であることから、扇形の面積は円の面積の 7 π / 8 π = 7 / 8 倍であることがわかります。
円の面積 = 4 × 4 × π = 16 π
よって、扇形の面積は 16 π × 7 / 8 = 14 π cm2
( 9 ) 60 の約数は 1, 2, 3, 4, 5, 6, 10, 12 , 15, 20, 30 でありますが、
2n + 1 は奇数なので、とりうる分母 ( 2n + 1 ) は 3, 5, 15 であることがわかります。2n + 1 = 1 のときは n = 0 となるので自然数とはならないことから除外しています。
よって、そのときの n は、n = 1, 2, 7
解答・解説
( 10 )
ア 階級の幅は 10 cm なので間違い
イ 分布の範囲は 160 cm から 240 cm まで 80 cm より大きくはない。間違い
ウ 正しい
エ 最頻値の階級値は 225 cm で平均の 214 cm より大きいので間違い
オ 正しい。中央値を含む階級値は 225 cm であり、相対度数 = 13 / 40 = 0.325
( 11 ) ①
方程式は 29x + 410 = 33x – 30
x = ドーナッツ1個の値段 = 110 円
( 11 ) ②
6箱買うと、おまけの2個とあわせて 38個のドーナツとなり、残り2個を 1つ100円で買います。
550 × 6 + 100 × 2 = 3500
3500円
問2
解答・解説
( 1 ) 求める確率を以下のように求めます。
1つは白玉である確率 = 1 – ( 2つとも白玉でない確率 )
6 個の玉から2つを取り出すパターンは ( 6 × 5 ) / 2 = 15 通りです。
また、2つとも白玉でないパターンは、
( 赤と青1 ) ( 赤と青2 ) ( 青1と青2 ) の3通りなので、求めるか確率は、
1 – ( 3 / 15 ) = 12 / 15 = 4 / 5 となります。
( 2 )
解答・解説
( 3 ) 下の図のように円の中心を O とし、OC を結びます。
△OAC は OA = OC の二等辺三角形となので ∠OCA = x です。
∠COD は、円周角のより 2x であることがわかります。
△COD は CO = CD の二等辺三角形なので ∠CDO = 2x となります。
次に∠ACB は直径の円周角なので 90° です。よって、∠OCD を x を使って表すと、
∠OCD = ( 90 + 27 – x ) = 117 – x となります。
3角形の内角の和は 180° であることから次の方程式が成り立ちます。
2x + 2x + ( 117 – x ) = 180
3x = 63
よって、x = 21° となります。
( 4 ) BC の中点をMとし、点 MAED で切り出したものが、下の図になります。
AM = MD = 3√3 cm になります。例えば、△ABC で考えて見ましょう。ヒントは 1: 2 : √3 です。
△MAD は MA = MD の二等辺三角形であることから、∠MEA = ∠MED = 90° であることがわかります。
次に三平方の定理より ME2 = AM2 – AE2 より
ME = 3√2 が求まります。
よって、△BCE を底面とし、高さ AE の三角錐の体積は、
△BCE の面積 : ( 6 × 3√2 ) / 2 = 9√2 cm2
高さAE :3 cm
より、( 9√2 × 3 ) / 3 = 9√2 cm3
となります。
問3
解答・解説
( 1 )
△ABF と △AGE において、
AB = AG ( 折り曲げただけ ) ・・・①
∠ABF = ∠AGE = 90° ( 長方形 ) ・・・②
次に、
∠BAF = 90 – ∠EAF
∠GAE = 90 – ∠EAF
であることから、
∠BAF = ∠GAE ・・・③
①、②、③ より、1組の辺とその両端の角がそれぞれ等しいので
△ABF ≡ △AGE
よって、BF = GE
( 2 )
BF の長さを求めます。BF = ED = x とおくと
BF2 = AF2 – AB2 より
x2 = ( 9 – x )2 – 62 を解くと、
x = 5 / 2 cm がわかります。
△ADH ∽ FBH であり、AD = 9 cm, BF = ( 5 / 2 ) cm であることから、相似比は、18 : 5 であることがわかります。
AH : HF = 18 : 5 ・・・①
次に △BFI ≡ △DEI より、
EI : IF = 1 : 1 ・・・②
であることがわかります。
①、②より、△EHI の面積を 1 として、それぞれの三角形の面積比は下の図のようになります。
△EHI = 1
△IFH =1
△AEH = 36 / 5
よって、求める面積比は、36 : 5 となります。
問4
解答・解説
( 1 ) 点A, B の x 座標を曲線の式に代入すると、点A, B の座標が求まります。
点A ( -1, 1 / 2 )
点B ( 3, 9 / 2 )
この2点を通る直線の方程式を計算すると、
y = x + 3 / 2
が求まります。
( 2 )
下の図のような四角形CAOB の面積を求めます。
AB と y 軸の交点を D としています。
点C の座標は点C ( -3, 9 / 2 ) であり、点D の座標は 点D ( 0, 3 / 2 ) です。
四角形CAOBの面積は、以下の 3つの三角形の面積の合計によって求められます。
- BC を底辺とする △CBA の面積
- DO を底辺とする △DOA の面積
- DO を底辺とする △DOB の面積
計算はレッツトライ!
求める面積は 15 cm2 となります。
( 3 )
△PAB と △POB の面積が等しくなるのは、OA // BP のときなので、直線 OA の傾きと直線 BP の傾きは等しい。
また、直線OA の傾きは ( – 1 / 2 ) で直線 BP は点B ( 3, 9 / 2 ) を通るので直線BP の式は、
BP : y = ( -1 / 2 ) x + 6 となります。
点P の座標を ( t, t2 / 2 ) とすると、点P は直線BP 上にあるので、
t2 / 2 = ( – t / 2 ) + 6
式を整理して因数分解すると、
( t + 4 ) ( t – 3 ) = 0, t < -1 より、
t = -4 となるので、求める点P の座標は、( -4, 8 ) となります。