[ PHP ] OS の違いを吸収する定数 ( PHP_OS / DIRECTORY_SEPARATOR … )

PHP では様々な OS で動作するように設計されています。プログラムでも OS の違いを吸収したいケースは多々あります。ここでは、PHP であらかじめ用意されているプラットフォームごとに異なる値を返す定数を紹介しています。

PHP_OS

定数 PHP_OS は OS の種類を返します。

var_dump(PHP_OS);

// Windows XP ： 'WINNT'
// Solaris 10 ： 'SunOS'

Windows では PHP 5.3.0 以降 PHP_WINDOWS_VERSION_MAJOR 定数など（PHP_WINDOWS_*****）によって 詳細なバージョンを取得することができるようになりました。

DIRECTORY_SEPARATOR

定数 DIRECTORY_SEPARATOR はファイルパスの区切り文字を返す定数です。

var_dump(DIRECTORY_SEPARATOR);

// Windows XP ： '\'
// Solaris 10 ： '/'

//以下のようにファイルパスを組み立てる場合に使用する。
$path = $dirname . DIRECTORY_SEPARATOR . $filename;

PATH_SEPARATOR

定数 PATH_SEPARATOR は、環境変数 PATH の区切り文字を返す定数です。

var_dump(PATH_SEPARATOR);

// Windows XP ： ';'
// Solaris 10 ： ':'

PHP_EOL

定数 PHP_EOL（End Of Line）は改行コードを返します。

$eol = PHP_EOL;
for($i=0; $i<strlen($eol); $i++) {
    var_dump(ord($eol[$i]));
}

// Windows XP（２文字） ： 13 10 (CRLF : '\r\n')
// Solaris 10（１文字） ： 10（LF : '\n'）

PHP_SHLIB_SUFFIX

定数 PHP_SHLIB_SUFFIX は拡張モジュールの拡張子を返します。あまり使用することはないかもしれません。

var_dump(PHP_SHLIB_SUFFIX);

// Windows XP ： 'dll' 
// Solaris 10 ： 'so'

参考

• PHP マニュアル：定義済みの定数