ここでは、VBA 入門編として等号や不等号の意味と使い方について記載しています。
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等号 ( = ) : 代入と比較
数学的には等しいという意味ですが、VBA において等号は、「等しいか比較する」と「変数に値を代入する」するという意味で使用されます。
VBA における等号の使用例
Dim i As Integer ' 変数 i を宣言 i = 100; ' 変数 i に 100 を代入 If i = 100 Then ' 等しいか比較している ' 等しい Else ' 等しくない End If
VBA 以外の他のプログラミング言語では「代入」と「比較」は区別されていることが多く、比較には「 == 」と等号を2つ続けて記述したりします。数学になじんでいる人には違和感があるとは思いますが心配要りません、すぐに慣れます。
不等号 ( <> ) : 比較
意味不明な不等号の連続した記述ですが、VBA では「等しくないか比較する」という意味で使用されます。数学のノットイコール「 ≠ 」 の意味で使用されます。
Dim str As String ' 変数 str を宣言 str = "あいうえお"; ' 変数 str に 文字列 "あいうえお" を代入 If str <> "かきくけこ" Then ' 等しくないか比較 ' 等しくない Else ' 等しい End If
不等号は数学と同じ用法で使用することができますが、あくまでも比較が目的です。
Dim i As Integer i = 10 if i < 10 Then ' i は10未満 End if if i > 10 Then ' i は10より大きい End if if i <= 10 Then ' i は10以下 ' <= は ≦ のこと End if if i >= 10 Then ' i は10以上 ' >= は ≧ のこと End if
VBA で二アリーイコール 「 ≒ 」
残念ながらファジーな感覚は VBA は持ち合わせていないようです。比較する数値の小数点の切り捨てや適当な桁で四捨五入を行うなどニアリーな値に修正した後に、等号「 = 」で比較することになります。許容できるニアリー具合は人間が判断せざるを得ません。
プログラミング言語に人工知能が搭載されると人間の判断は必要なくなるかもしれませんが、そのころにはプログラマーも不要となっていることでしょう。