次のツイートが数年前に広がり、様々な議論を呼んでいたそうです。しかし、言葉は時代に応じて意味も変わっていくことも自然なような気がして何だか違和感アリアリです。夜も眠れません。昼は眠れますが。。。
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話題となった偉い人のツイート
この「汚名挽回」誤用説はいつ頃から発生したか。私の知るかぎりでは、1976年の『死にかけた日本語』(英潮社)の指摘が早いです。それまで「汚名挽回」は普通に使われていたのに、これ以降、誤用説が強まり、今は肩身の狭い立場になった。この本はけっこう影響力があり、やっかいな存在です。
— 飯間浩明 (@IIMA_Hiroaki) 2014年5月1日
「汚名返上」と「汚名挽回」はどちらも正しい
調べると混乱しそうですし、なんだか正解とされている結論にすり寄ってしまいそうなので、ここでは、単純に管理人まさおが感じたイメージをそのまま記載していくことにします。とりあえずは、どちらも正解だと考えていきます。
「汚名返上」は、言葉そのままで、群れ衣か否かは問わずに「着せられた汚名を返上する」のだと思います。そして、「汚名挽回」というのは、「汚名を着せられる前の状態に戻す」と言うことと考えると良い気がします。つまり人の立場に立つと、
普通 ⇒ 汚名 ⇒ 普通
または
名誉 ⇒ 汚名 ⇒ 名誉
の状態遷移となります。ただし、違和感アリアリです。
では、次に「名誉挽回」を考えてみます。「名誉挽回」は名誉を失う前の状態に戻るということなので、人の立場で考えると
名誉 ⇒ 普通 ⇒ 名誉
または
名誉 ⇒ 汚名 ⇒ 名誉
の状態遷移となります。つまり、これらのことから、『名誉 ⇒ 汚名 ⇒ 名誉』の状態遷移がどちらの言葉でも出現する可能性があります。また、時間軸と合わせて考えると、過去・現在・未来の状態は次のことが言えます。
名誉挽回 | 過去が名誉。現在は不定。未来では名誉。 |
汚名挽回 | 過去は不定。現在が汚名。未来では不定(汚名は除く)。 |
時間軸と一緒に考えていくと、どちらも正しい日本語であると考えるのは、やはり違和感アリアリになってしまいます。状態が全く違います。
疲れたので、もうやめます。言葉遊びは嫌いです。特に最近の国会中継などは情けなさすぎます。