ここでは、中学生の数学で出題されている内容にどうしても納得できないおっさんのボヤキを掲載しています。
数学には矛盾は許されません。頭でっかちでしょうか?アホでしょうか?
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全数調査と標本調査の問題
以下のような問題が中学数学の標本調査として出題されています。
【問題】 全数調査と標本調査のどちらが良いかそれぞれ答えなさい。
1.世論調査 2.国勢調査 3.缶詰の不良品検査 4.学校で行う定期試験
問題では 「 どちらが良いか? 」 を問うています。
答え
解答では、次が正解となっています。
調査内容 | 調査の種類 |
---|---|
世論調査 | 標本調査 |
国勢調査 | 全数調査 |
缶詰の不良品検査 | 標本調査 |
学校で行う定期試験 | 全数調査 |
例えば 「 缶詰の不良品検査 」 についてはどうでしょうか?外観検査だけであれば標本調査でも問題ないと思いますが、本当に全数調査でなくとも良いのでしょうか?
人の意見はコロコロ変わるもの
2011.3.11 に東日本大震災が発生しました。放射能も大量に放出されたことでしょう。風評被害と叫ぶよりも、調査結果を公表することが何よりも先決です。あくまでも、経済的な理由で商品(特に食品)を販売したいのであればなおのことです。
全数調査が良い ( というか、しなければ買い手がつかない ) という状況は容易に予想が付きます。実際に数値を公表したとしても、販売不振になることも予想できます。何を言いたいかというと、あくまで人の考えであって数学とは関係がないということです。
数学は曖昧をゆるしません。ケースによって答えが異なる場合は、場合分けしなければなりません。よって、問題が不適切であると思いました。
国勢調査と学校で行う定期試験に至っては、意味不明です。どちらも全数調査の対象であり、どちらが良いか、悪いかということではありません。ただの社会的な一般常識(知識)を問う問題になっていると思います。
別に定期試験なんか標本調査で全体のおおよその到達具合を判断して、受験は一発勝負でも良いと思います。定期試験の結果が受験に関係するような仕組みの方が、不公平だって考えもあって良いと思います。
スポーツに関しては、特に思います。実績などを判断材料にしないで、一発勝負形式の方がスッキリします。
屁理屈言ったけど・・・
中学生の皆さんは、こんな大人にはならないでください。でも、何事も自分で考えて判断する訓練は大切だと思います。