[ 忘れる心理学 ] リボーの法則とエビングハウスの忘却曲線

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フランスの心理学者であるリボーさんによると、人間は

  • 新しい記憶から忘れる
  • 複雑な記憶から忘れる

とのことのようで、これをリボーの法則と言います。

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リボーの法則

あれ?都合の悪いことも先にわすれるんじゃないの?と思った方もいらっしゃるとは思いますが、都合の悪い記憶はむしろ中々忘れることができないような気もします。

話を「リボーの法則」に戻しまして、

幼少期の基本的な記憶や習慣(洗顔であったり着替えなど)は忘れることはありません。つまり幼少期や子供の時にしっかりと記憶を定着させることができれば覚えています。円周率は3.14といった記憶は役に立たなくとも覚えていることでしょう。なので、いかに幼少期や学生時代に記憶を定着させることが大切であるかわかります。

エビングハウスの忘却曲線

ドイツの心理学者であるエビングハウスさんは、人間のモノの忘れ方を研究しました。記憶直後を100%とすると、時間と忘却率の関係は以下のようになりました。

20分後 : 42%
1時間後 : 56%
1日後  : 74%
1週間後 :77%
1か月後 :79%

汚いグラフで恐縮ですが、以下のように記憶直後から一気に忘れていくことがわかります。それから、徐々に忘却していき、1か月後には8割忘れてしまいます。なお、1日後も1か月後も余り数値に差はありません。

エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線

ここから大事なことがわかります。学生の皆さんに特に言えることですが、繰り返し学習の大切さです。忘れるものは忘れます。人間ですから仕方がありません。だから、繰り返し学習することで記憶に定着させる必要があります

学習だけに言えることではありません。スポーツだって同じです。基礎トレーニングは非常に重要です。地味でつらい基礎トレーニングですが繰り返し・繰り返し、何度も行う必要があります。基礎トレーニングを行わずに立派な成績を上げる人もいるとは思いますが、稀な存在でしょう。

まとめ

では、大事なポイントを整理します。

  • 若い時に記憶を定着させるほうが忘れにくい
  • 忘れるのは仕方ない。なので、繰り返し学習・記憶する

若さは間違いなく武器です。「若い」ということだけで、何物にも勝る武器になります。しかし、その間に頭も体も鍛えることをしなければ、せっかくの武器もガラクタと同じです。せっかく与えられた武器を武器として使える間に使いましょう。武器には寿命があります。しかし、使えば使うほどに寿命が延びる、とっても不思議な武器なのです。

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