[ 小学算数 ] 量と測定(平均)の問題から農作業の過酷さを知る

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小学生算数の平均値を求める問題から、消費者が農家さんに対して突きつけている厳しい現実を知ることができます。そんなことを算数の問題からも理解できるようになると相手の立場を考えられるやさしい大人になることができるでしょう。

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問題

箱の中においしそうなリンゴがたくさん詰まっています。全部で30個あったそうです。 だけど、メンソーレミミガー君が盗み食いをしたため、現在は23個になってしまいました。 もともと、全部でどのくらいの重さがあったか推測してみよう。

おいしそうなリンゴ

おいしそうなリンゴ

大体の大きはそろっているので、いくつかの重さを量り大体1個の重さがどのくらいなのかを予想してみよう。

箱の中からりんごを5個取り出して、それぞれの重さを量ったら、256グラム、249グラム、260グラム、245グラム、255グラムでした。りんごの重さの平均値は、( 重さの合計 ÷ 個数 ) で求めることができるので

平均値 = (256 + 249 + 260 + 245 + 255) ÷ 5 = 253 グラム

となり、平均するとりんご1個の重さは253グラムということが測定結果からわかりました。

りんご30個分の重さの答え

では、メンソーレミミガー君が食べてしまう前の、りんご30個の重さを推測してみます。1個あたり、253グラムなので30個では、

りんご30個の重さ = 253 × 30 = 7590 グラム

と、求めることができました。

問題はそこじゃない

このことから、何が読み取れるかわかりますか?

大体同じ大きさで作物を出荷している農家さんは大変だということです。 日本人は大きさがそろってないと文句をいいます。だけど、多くの外国人はあまり文句を言いません。日本人は味とは関係のない要素に力を入れている部分もあるということです。

これを日本人らしさや日本人の美徳と考えるかは人によって考え方は違うでしょう

美味しさよりも見た目で値段が変わったりします。機械を使って出荷するには大きさがそろっていないと困るということもあったりします。しかし、そもそも大きさにこだわらなければ機械も単純なものとなり、何より安く買えることにもなったりします。

最近では、以前では出荷されずに市場に出回らなかったような、不揃いな野菜達が人気となっています。見た目は悪くとも美味しさは変わりません。

ちなみに、美人は三日で飽きブスは三日で慣れる というブサイクにとって心強い俗説は嘘です

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