ある朝、「運用手順書の基本が全くなってない」と S 主任は言いました。主任って響きがなんだか卑猥です。どのような業界にも手順書やマニュアルはあると思います。しかし、間違いだらけの運用手順書に遭遇することが多いです。S 主任に教えていただいた運用手順書の書き方の大原則とは、上から下です。
スポンサーリンク
間違った手順書の書き方
システムエンジニアやプログラマが作成する手順書には、バックアップの手順書であったりシステムトラブルが発生した場合の手順書だったりします。一刻を争うものであったり、落ち着いて実行できるものであったりと様々ですが、以下が間違った運用手順書の書き方です。
過去ファイル削除手順書
- 過去ファイルを削除する
- 一時フォルダ内のファイルを削除する
- ログフォルダ内のファイルを削除する
※ ただし、1,2ともに土曜日には行なってはいけない
正しい運用手順書の書き方
何が間違っているか分かるでしょうか?大原則は上から下です。下から上ではありません。正しくは、以下のように書かなければいけません。
過去ファイル削除手順書
- 過去ファイルを削除する
土曜日は本手順は実施しない(ファイルの削除はしない)こと
- 一時フォルダ内のファイルを削除する
- ログフォルダ内のファイルを削除する
繰り返しますが上から下です。下から上だとパンツ見えちゃいます。卑猥な妄想ヨロシクです。
注意書きに大切な情報を書いてはいけません。上から下に読み進めて実施して完了しなければいけません。下から読む必要のある手順書はプログラムで言うバグに相当します。バグなので修正しなければいけません。運用で対応するとか言うファジーなものではありません。
実際に上記の手順書を実施して、どのような問題が起きるか容易に想像できると思います。繰り返しになりますが、重要なことは 『上から順に進めていけば、手順が正しく完了すること』 です。ファイルを削除してから注意書きを読む可能性も大いにあります。
しかし、実際にはこのような間違った運用手順書は頻繁に見かけます。ずっと下に条件が記述してあったり、別ページに条件が記述されているようなものもあります。残念な手順書を書くシステムエンジニアやプログラマがゴロゴロいます。気をつけたいものです。
最後にプログラミングで例えてみます。システムエンジニアやプログラマを名乗るのであれば、手順書をプログラミングしてみると良いでしょう。
// 間違った手順所 一時フォルダ内のファイルを削除する(); ログフォルダ内のファイルを削除する(); if(今日は土曜日) { // 何もしない } // 正しい手順所 if ( 今日は土曜日ではない ) { 一時フォルダ内のファイルを削除する(); ログフォルダ内のファイルを削除する(); }